実績がなくても信頼される!開業初期ホームページの作り方【行政書士向け】

行政書士として開業したばかりの頃、ほぼ全員がぶつかる悩みがあります。

「実績がないのに、ホームページって意味ある?」
「検索されても、信頼される要素がない…」
「そもそも何をどう書けばいいか分からない」

結論から言うと、実績がなくても、ホームページ次第で“問い合わせの来る行政書士”になれます。

この記事では、開業初期でも“信頼される行政書士ホームページ”の設計方法を、ゼロベースから具体的に解説します。

実績ではなく「誰に向けたサービスか」で差がつく

多くの行政書士が開業初期にやりがちな失敗は、「何でもできます」と書いてしまうことです。

これは実績がない人ほどやってしまいがちですが、実は逆効果。ユーザーは「自分に関係のあるサービスか」を最初の数秒で判断します。

例えば──

  • 「相続・遺言に強い行政書士(◯◯区対応)」
  • 「建設業許可に特化した事務所(中小建設業向け)」
  • 「外国人のビザ・在留資格専門(英語対応あり)」

こうした明確な“誰のための事務所か”というメッセージがあるだけで、実績がなくても信頼され、選ばれやすくなります。

プロフィールは“人柄”を伝える場!共感こそ最大の武器

実績の代わりに使える最大の武器、それがあなた自身のストーリーです。

  • なぜ行政書士になったのか?
  • なぜこの業務を選んだのか?
  • どんな価値観で仕事をしているか?

ユーザーは「人となり」で信頼を判断しています。経験の多さより、「この人なら相談しても大丈夫そう」と思ってもらうことが重要です。

ポイント
  • 出身地や趣味、前職の話も交えると親しみが出ます
  • 顔写真や事務所の雰囲気が分かる画像があるとより効果的です

実績ゼロでも“専門ページ”は作れる

ホームページに掲載する「業務案内ページ」では、実績がなくても専門性を見せることができます。

具体的には―

  • 手続きの流れ(例:建設業許可の5ステップ)
  • よくある質問(例:「法人じゃないと取れませんか?」)
  • 必要書類や費用の説明(最新の行政資料に基づいて)
  • 他士業との違い(例:行政書士と社労士の違い)

これだけでも、「あ、この人詳しそう」と思わせることができます。文章の“わかりやすさ”が、そのまま信頼につながります。

想定事例・想定FAQで“疑似実績”を作る

「実際の事例がないから書けない」ではなく、“よくあるパターン”を想定したコンテンツで補完しましょう。

例えば―

  • よくある相談:自営業のお父様が急に亡くなり、遺産相続が複雑に…
  • 建設業許可を取りたいが、常勤役員がいない…そんなときは?

これは、実際に相談が来た時の予行練習にもなるので、おすすめです。

また、FAQ形式で信頼感を出すのも非常に有効です。

  • 行政書士に依頼するメリットは何ですか?
  • 相談だけでも可能ですか?
  • 電話相談は無料ですか?

これだけでも「経験ある人っぽく見える」効果があります。

コラム記事は“資産”になる!検索からの入口を作ろう

行政書士として開業したばかりの頃、ホームページを公開しても、なかなか問い合わせにつながらない…。そんな悩みを抱えている方は多いです。実は、そうした方の多くが見落としているのがコラム記事の重要性

コラム記事は“資産”になる営業ツールです。
最初は効果が見えづらいかもしれませんが、続ければ続けるほど、確実にあなたのサイトへの入り口=検索経由の集客導線になります。

なぜコラム記事が資産になるのか?

コラム記事は、ただのブログではありません。それぞれが、このような役割を果たします!

  • 検索エンジンに引っかかる入り口
  • 見込み客にとっての信頼材料
  • あなたの専門性・経験の見える化
  • サイト全体のSEO評価を上げる要因

つまり、1記事1記事が“営業マン”のように働いてくれるということ。公開した日だけでなく、数ヶ月〜数年後にも継続的に集客効果をもたらしてくれます。


また、お役立ち情報+事務所のPRが組み合わさった記事を書いていけば、検索経由で“見込み客”が自動的にあなたのサイトを見に来てくれます。

コラム記事の質 × 量 が「信頼」に直結する

開業当初は「コラムって本当に意味あるの?」と思うかもしれません。

しかし、行政書士業務の多くはロングテール型検索(=ニッチで具体的なキーワード)に支えられています。

たとえば―

  • 「小規模事業者が建設業許可を取るには」
  • 「外国籍の親を日本に呼ぶための手続き」
  • 「母が認知症だけど遺言書は書ける?」

こうした“ニッチなニーズ”に答える記事を積み上げていくと、どんどん検索の入口が増えます。しかも、コラムは一度書いたら終わりではなく、SEO評価を得ていくことで年単位で安定集客につながる可能性もあります。

記事が積み重なると「この人詳しそう」が可視化される

ユーザーは行政書士を検索で見つけた後、次のような視点で“信頼できるか”を判断しています:

  • この人、専門的な知識を持っていそうか?
  • 同じような相談を受けてそうか?
  • この人にお願いしたらスムーズに進みそうか?

つまり、実績よりも“情報発信している姿勢”が信頼につながるのです。

10本、20本と記事が溜まっていく頃には、
「この人のサイトすごいな」「問い合わせてみようかな」と思ってもらえる土台ができあがります。

まとめ:「実績ゼロ」でも、ホームページの設計次第で信頼は得られる

行政書士として開業したばかりの時期、誰しもぶつかる壁が「実績がないことへの不安」です。
「他の人みたいに事例が紹介できない…」
「依頼がないからこそ、何も発信できない…」
そう感じて、ホームページづくりや発信を止めてしまう方も少なくありません。

しかし、それは非常にもったいない判断です。

なぜなら、実績がゼロでも、「信頼されるホームページ」は十分に作れるからです。

今、あなたの元には問い合わせがないかもしれません。でも、それはまだ「見つけられていない」だけの状態です。

実績がないなら、これらを一つずつ積み重ねることで、“見た目の信頼感”は確実に生まれます。

実際に、実務経験が浅い行政書士でも、ホームページの作り込みと情報発信で“専門性のある印象”を与え、受任につなげている人はたくさんいます。

「実績がない自分なんて…」と不安になる気持ちは、非常によくわかります。

でも、その不安こそが「丁寧に作ろう」「しっかり伝えよう」という姿勢を生みます。
そして、その姿勢こそが、検索ユーザーや見込み客の信頼をつかむ“種”になるのです。

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